「孤危立せず、道まさに高し」2023年07月【No.240】
私のお寺では月二回の月例坐禅会を開催しております。提唱の講本は禅宗で「宗門第一の書」と称される『碧巌録』です。先日その五十二則の「趙州(じょうしゅう)渡驢渡馬(ろをどし、ばをどす)」の則を提唱して、80歳で初めて住山され、120歳まで長命された趙州禅師の境涯の深さを改めて痛感した次第です。...
View Article「徒弟安居会」2023年08月【No.241】
コロナが5類になって以降、これまで控えていた色々な行事が行われるようになり、多忙になったのは、おそらく皆さん方のご家庭でも同様かもしれません。私どもの大本山・南禅寺でも7月下旬に徒弟安居会(あんごえ)と合同得度式が相次いで執り行われました。今回は徒弟安居会についてお話し致しましょう。...
View Article「幸齢者」の推奨2024年3月【No.247】
最近月二回の月例坐禅会には毎回20人近い参加者がみえます(参加費千円)。斎座のうどん(つけ麺)と最後のお抹茶茶礼がありますので、準備する係りはさぞかし大変だと思います。それでも初めて参加した人たちが引き続いて来られるのは有り難いことです。欧米からの参加者が多いことも最近の傾向です。その中でも私が特に感心するのは、80歳近い一番年長の男性が毎回最初に来られることです。...
View Article「禅関策進」2024年4月【No.248】
禅の修行に関心を持たれる方の中には、『禅関策進』という書をご存知の方が多いと思います。雲棲袾宏(うんせいしゅこう)という中国明末の高僧が多くの語録などの中から禅修行の模範となるような事例を集めて編纂したものです。特に臨済宗中興の祖といわれる名僧である白隠禅師(1686-1769)がこの書物に出会って、横道にそれかけていた修行生活を軌道修正できたということは、良く知られています。...
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